木材と商品価格


<材種について>


弊社アールテックでは現在のところ


北米産のウォールナット、オーク、チェリー
ヨーロッパ産のパイン材
国産の杉材


の6種の木材を主に使用しています。


<節あり材について>


一部を除いて、アールテックの商品のほとんどが節あり材を使用していて、商品をできるだけお安く提供するための基本がこの節あり材にあります。


節無し材と比べて節あり材は60%~70%の価格で手に入れることができるため、商品価格もその分抑えることが可能になります。


節あり材をバンドル(200枚ほどの板を縛った山)で購入するのですが、節の入り具合にはその都度大きな差があり、時にはほとんど節の入らない有難いバンドルが届いたり、逆に節や割れまでもたくさん入った使いづらいバンドルが届いたりします。


<ウッドショックの影>


新型コロナが世界を覆ってしまってからこの2年で、材木の製材現場や製材された製品の移動に欠かせない船便のスケジュールが全く当てにならなくなりました。


アメリカの製材所では現場労働者が十分に戻ってこないことで製材量が減っているとのこと。


船便は中継の中心地である上海がロックダウンしてしまうことで、流通量が大きく減ってしまいました。


さらに、そこにヨーロッパでの戦争が加わり、ロシアからの木材が途絶えて国産の杉材にも影響を与えています。

<商品価格を維持するために>


弊社アールテックでは、このような事態をできる限り値上幅を小さくしながら
乗り切る努力を行っているところです。


その一つは、主材となるウォールナットの大量買い付けです。
節あり材のランクを多少落としながらですが、大量買い付けを行うことで、
できる限りお安い材料を1年間ストックするということに成功しています。
(令和4年6月現在)


オーク材については、入手困難になってしまったホワイトオーク材から今後も入手可能なレッドオーク材に切り替え、色の調子を塗装で微調整することで対応しています。


一時、入手が厳しくなった杉材も取引先のご厚意で何とか確保ができています。しかしながら、以前ほどのきれいな杉材の入手が難しくなっているようでしてお客さまには少々ご迷惑をおかけする場面があるかと思います。